2024.02.28~29
KAORI SUZUKI EXHIBITION

KAORI SUZUKI EXHIBITION

日時: 2024.2.28[水],29[木]11:00~18:00

会場: HONMACHI D●T.(津島市本町4-5)

入場: 無料

詳細: 詳細は左記URLまたはQRコードでご確認ください。         

主 催:つしまアートプロジェクト 

令和5年つしま夢まちづくり提案事業

STATEMENT 

私はイメージを形にする時、沈黙しているかの様に見える生命の形を題材に常にとりあげます。そしてその命の力強さと脆さ、生命力と死、活動と休息、音の狭間、命と静寂の世界、生命の信号、静止または空間のわずかな揺らぎ、鼓動を感じとれる作品を目指しています。

あえて別の表現に置き換えるなら、指揮者が指揮棒を振り下ろす直前のような空気、ピアニストが椅子に腰掛け手を鍵盤の上にかざした時から場の音が変化する瞬間の様に、それは静寂と緊張感と無音の音の瞬間を切り取る様な作業にも似ています。それはすでに何かが始まっている瞬間であり、その後が完璧であるかどうかが問題なのではなく、それはたとえ狭間にあってもすでに静かな喜びであり、決してネガティブなものではないと私は考えます。

私は静寂の意味するものが何なのか、命の美しさとは何なのかを自分に常に問いかけながら、そしてどうしたらそこにたどり着けるのかを模索しながら、銅版の持つ素材の温かさ、繊細さと圧力による力強さと、モノクロームの美しさの助けを借りて制作しています。私の表現手法のルーツはモノクローム写真や日本の水墨画表現にありますが、私はそこに銅版画の技法とインクの調合を用いてこれを完成させる事を目標にしています。

PROFILE 

名古屋生まれ。 1994年、名古屋芸術大学 美術学部 絵画科 洋画コースを卒業。 その後、教育出版関係の挿絵などフリーランスの仕事と平行しながら作家活動を始める。2001年、車で信号待ち中に背後からの追突事故によって、脳脊髄液減少症を発症、日常生活に支障をきたし創作活動も一時中断をする。治療と療養の期間は、生きることについて、命の持つ静寂と美についての思索を深めるきっかけとなる。2008年、病状に回復の兆しが現れたことで、体験を通じた着想に焦点を絞った銅版画による描画を始める。

2010年、名古屋芸術大学大学院美術研究科 同時代表現研究 修士課程を修了。2011年、銅版画家として個展を開始する。

脳脊髄液減少症の回復半ばに線維筋痛症を発症。
自身の体調に向き合いながら、創作活動を行い現在に至る。
現在、名古屋を中心に活動中。

作品収蔵

アレクサンドリア図書館 / エジプト アレクサンドリア
エカテリンブルグ現代美術館 / ロシア エカテリンブルグ
2The Municipal Art Gallery in Lodzi / ポーランド ウッチ
公益財団法人豊田市文化振興財団 / 愛知県 豊田市

主催:つしまアートプロジェクト
令和5年度つしまゆめまち事業